バー営業終了のお知らせ

バーENGINEを御利用頂いていた皆様へ 

 

平素は格別の御高配を賜り厚く御礼を申し上げます。

さて本日、私より皆様に大事なお知らせがございます。

弊社が2007年より運営を続けて参りましたバーENGINEを、2016年12月をもちまして閉店させて頂く事に致しました。閉店の理由は、私の実家の家業である不動産賃貸業の業務を遂行する為と、業務時間を昼間にシフトしていきたいという考えからです。尚、自動車部門につきましては今後も営業を続けて参りますので引き続き御贔屓の程、宜しくお願い申し上げます。

(このブログをどうするかは検討中です。)

このブログにつきまして、継続する事に致しました。近々更新開始予定です。(2017年4月)

 

バーENGINEは「御客様の人生の原動力(ENGINE)になる。」を創業の精神として、元々高級建築を得意とするゼネコンに勤務していた私が、その経験とコネクションを総動員して、店舗設計ではなく建築設計の仕様で綿密に設計し、ブラジリアンウォールナットをはじめとする最高の材料、また当時はまだ珍しかったLED照明やマイナスイオン、レーザー切断等の最先端の技術を駆使し、そして最高の施工チームで店舗を完成させました。

専用電源を引くラックスマンのアンプにB&Wのスピーカー、グラスはドイツのツヴィーゼル社製をメインに採用し、ハウスシャンパーニュをボランジェにするなど、路地裏にあるバーとしては驚く程のハイスペックでスタート致しました。

開店当時、1箱(6本入り)のボランジェを恐る恐る仕入していたのを思い出します。創業当時はボランジェは今ほど有名なシャンパーニュではありませんでしたが、その後、御客様からボランジェは大変ご好評で、最高で1日に26本も出たことがあります。恐らく10席のバーでは世界一ボランジェを売っていたのではないかと思います。BBQも随分沢山やりました、焼き肉ではなくステーキでやるというアメリカンスタイルでグリルもアメリカから気合のハンドキャリーで持ち帰るというアホぶりでした。その流れで釣りに凝りだし、34フィートのトローリングボートを買ってしまったり、今度はジビエだと御客様と一緒に猟銃の所持許可を取りハンティングの免許まで取りました。ジビエバーを目指せと、カクテルをやめ、高級なウイスキーをメインとするラインナップにしたり、更にはお店を女人禁制の男の聖域(Man Cave)にするなど、バー経営としては、まぁ、本当に放蕩の限りというか、遊び人を地で行くというか、無駄や楽しさこそが正義だとばかりに独自の路線を突き進んでまいりました。

不定休を謳いながらも、結構な勢いで営業をしていましたし、ENGINEがお休みの日も、クルマの仕事をしていたり、旅行という名の出張をしていたりと、私がここ10年ろくに休みもせず、仕事を続けて来る事が出来きたのは、宝石の様なお酒と車に囲まれて幸せだったからです。それにサラリーマン時代の安月給に対する自分なりの猛烈なアンチテーゼもあったのかもしれません。なので、お店でも「働いているうちは貧しい」と御客様や従業員にもよく言っていました。

この10年で私も歳を取り、考え方も大人になったと言いますか、色々な御客様たちと出会ったりお話をしていくうちに、「何の為に働くのか?」とか「幸せとは?」という人間の根本と言いますか哲学的な事を考えるようになりました。

この10年間、本当に色々な事がありました。ハウスシャンパーニュだったボランジェ社よりボランジェアンバサダーに任命された事。開店当初より御贔屓にしていただいている御客様の経営する会社が、東証1部に上場された事。御客様の決断の後押しをして、結果上手く行き喜んでもらえた事。ハンティングとの出会い。妻、リッチとの出会い。沢山のメディアにも出させて頂きました。

また、世の中の経済情勢は荒波の如くで、開店した瞬間にリーマンショックが来たり、火山噴火や大地震などの災害、為替の乱高下や中国経済の急成長による仕入れ価格の高騰等、様々な困難がENGINEを襲いましたが、個性豊かな若い従業員達と一緒に、持ち前のバカさと若さ、無駄に強い自信とモチベーションで楽しんで営業してまいりました。開店から3年で9割の飲食店が閉店すると言われる中、10年も営業を続けてくる事が出来ましたのは、ひとえにENGINEを愛してくれた御客様の御蔭です。本当にありがとうございました。

元々、ENGINEを開店する時から、何れこの様な形で閉店するつもりではありましたが、今回の私の決断に驚いておられる方も多いと思います。ただ、考えてみれば私も今年で40歳になり、また両親の高齢化もあり、次のステップに進む時期と致しましては今が適切だと判断いたしました。「閉店前にお別れ営業をやって欲しい。」という御客様からの御要望も承っておりますが、私の考え方、生き方としましては、「引き際は格好良く潔く」ですので、今後バーを開ける事はもうありません。

「最後に酒場に行け。悩みを抱えた者が最後にたどり着く場所。」「酒場とは、人が出合い語り合い、新しい何かを発見できる場所。」という箴言がありますが、それはバーのオーナーである私にとってもそうでした。それは、「人と比較しないで生きる事の大切さ」だったり「結果や理屈だけでは語る事が出来ない人の人生」だったり自分のお店から学ぶ事も沢山ありました。

 

ENGINEが無くなっても、ENGINEを御利用頂いた皆様全員の人生のENGINEは、決して消える事はありません。どこかのバーで、「昔、麻布にこんなバーがあったんだ。」なんて語っていただければオーナーとしてこれ以上に嬉しい事はございません。バー文化を次世代に引き継ぐという使命は私だけではなく、全てのバーユーザー共通の使命です。皆様も是非それを御理解いただき、これからの素敵なバーライフを楽しんで頂きたいと思います。

 

10年間、私は全身全霊、全能力、自分の持てる力の全てを注いでENGINEを経営してまいりました。これからの私は、以前よりも少し時間ができますので、妻とリッチと2人1匹で人生を楽しんでいきたいと思います。

 

最後になりますが、今までENGINEを御利用頂きました全ての御客様、勤務してくれたスタッフ、そして自分のお店ENGINEに深く御礼を申し上げまして、バー営業終了のお知らせとさせて頂きます。

 

長い間、バーENGINEを御利用頂き誠にありがとうございました。

 

平成28年12月吉日

ギャラリーボブ株式会社 

代表取締役 細井哲郎

 

 



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  • 2017.09.15 Friday
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